数ヶ月ほど前から辻仁成氏の日記を読むのが趣味となっている。

 

辻仁成氏について、ほとんど知らなかった。

私の若い頃のアイドルやバンドブームの時代の人たちとは年代が上の時代の人なので、

知ってることといえば、

フランス在住で、有名な女優さんたちと結婚をしたアーティスト兼作家ということぐらい。

 

たまたま実家に置きっぱなしの兄の本棚の中に、辻氏のエッセイがあって、

帰省から戻るときに飛行機の中で暇つぶしに読んだ。

タイトルは「そこに僕はいた」。

面白くて噴き出した。

飛行機の中で笑いを抑えるのに大変でした。

もっとロマンチストなナルシストな人なのかなあって思ったが、

 

今の辻氏の日記を読んでると、

等身大で頑張ってる、61歳には見えない、内面も外見も若々しい人だと思う。

 

そこに僕はいた (新潮文庫)

そこに僕はいた (新潮文庫)

  • 作者:仁成, 辻
  • 発売日: 1995/05/30
  • メディア: 文庫
 

 

 

そんな辻氏の、「第六感日記」というテーマで書かれてるお話が興味深い。

 

 

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 次の日記を読んで思ったことがある。

 

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辻氏は若い頃に天使や妖精と思われる光が見えていたという。

 

ぼくが子供の頃に見ていた天使や妖精というのは光りの塊だった。ある時はものすごい小さな光りの点だったり、集合体だったり、それは空を見上げると、そこら中に飛び交っていて、光りの中から生まれ出た、まるで光りの虫だった。だいたい、光りの中にいて、空間から出たり入ったり、飛んでるわけじゃないけど、発光しては消えていくのを繰り返した。大きいものもあり、オーブではなくて、それはフラッシュして現れて消えるのだけど、そういうものは森の入り口とかに、よく出現した。

 

 

私も「光」について、不思議だなあと思ったことがあった。

2017年の5月、私がスペイン巡礼を歩くためにフランスのサンジャンピエドポーという町で2泊ほど滞在した時。

フランスやスペインの巡礼路には、町の中心には必ず教会があるのだが、その町にも

中心の通り沿いに趣のある古くて壁の色が素敵な石造りの教会があった。

 

サンジャンピエドポーという町は、スペインの巡礼路の出発地点となっていて、

世界遺産にも登録されている約800kmの「フランス人の道」を歩く人は、ここから出発する人が多い。

 

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のどかで、こじんまりとしているサンジャンピエドポーの駅舎。

 

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フランスピレネーとスペインの国境付近にあって、この季節は通り雨が時々降っていた。

通り雨が降ったり、陽がさしたり。

5月はまだひんやりとして肌寒い。

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私が滞在した宿。

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町を散策する。

日本との風景の違い。

まるで童話の中に入り込んだみたいに思えた。

 

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通り雨が降ってきた。

教会に入ってみよう。

最初は暗かったけれど、しばらくしたら、ステンドグラスが輝きだした。

 

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外に出ると、まだ曇っていて通り雨が止んでいなかったに、教会の中のステンドグラスは

輝きだしたように見えた。(思えた?)

サンジャンピエドポーの町へはパリから飛行機でバイヨンヌまで移動して、バイヨンヌからは列車で移動。移動続きの旅の始まりだったから気持ちもそわそわしてたし、そんなにぼーっと教会の中でもの想いや空想に耽ったりもできなかった状況だったのに、お構いないに「光」は現れたように感じた。

 

巡礼路を歩き出すとまず最初にピレネー超えがくる。

この難関を突破することに不安があった。

この教会のステンドグラスが輝きだしたから守られているような気持ちになり少しだけ安堵した。

 

そういえば、昔から家にいるときとかに、すごく小さな光の点が浮遊して、ふっと消えるの、、、

あれなんだろう?

ふっと現れて、浮遊して、ふっと消える。

天気のいい昼間とかかな、窓からの太陽の光と、部屋の中のホコリみたいなものが

化学反応しているのかな・・・?

それとも、辻氏のいうような、「光」の存在なのかな。

 

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いじょう。

 

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