泣きたいときに泣ける映画「子どもが教えてくれたこと」
こんにちは。
泣きたいときに、泣けない時があリます。
涙を流した方がスッキリするだろうに、なぜか泣けない。
そういう時の体の状態は、
頭が重くて、頭痛がしていたり、寝ているのに、疲れが取れないなどの不調がある。
何か、心と体がずれているような感じがしている。
そういう時、ガツンと泣かせてくれる映画を必要とする。
「子どもが教えてくれたこと」は、映画の中に入り込み、泣かせてくれました。
人によって、涙腺崩壊の基準は違うかもしれない。
何が心を打つのかわからないけれど、
5人の病気の子供たちが登場してくるのだが、
みんなびっくりするほど強い精神を持っている。
子供って強い。
子供って真っ正面から生きている。
自分の病気のこと、家族のこと、置かれている状況を逃げずにしっかり向き合ってる。
映画はストーリーはなく、ドキュメンタリー調で、
彼らが家、病院、学校で過ごす日常を、子供の背丈の目線のカメラワークで映し出されているだけ。
彼らが自発的に発する言葉は、自然そのもの。
彼らの、何の狙いもない言葉の一つ一つに、深い思い、考え方が現れている。
まだ10年も生きていない今生の人生なのに。
一人の男の子は、化学療法で地固めが必要なんだと話してる。
植物と触れ合うのが好きなようで、花壇に新しい芽が出てきているのを愛おしそうに手で触る。
それは人生の老年期に差し掛かっている人の穏やかな落ち着きと変わらないように見えた。
腎臓移植をする男の子。
丸い目が好奇心旺盛の見た目がそのままで、よく話し、よく学ぶ。
自分を客観的に見ているし、置かれている状況を把握して、甘えることもほとんど見せない。
だけど、一度、母親の前で泣き出してしまうシーンをカメラが捉えている。
透析の処置をするのは辛く苦しく長い。あんな小さな体で乗り越えている。
子供らしい一面を見せる。
父親の状況も理解して、父親に優しい言葉をかける。
そんなことを言えるなんて、
子供なのに?
子供だからこそ?と思う。
お涙頂戴でもない、映画作成側の個人の狙いや意図は透けて見えない。
ただ、現状を公開して、会ったこともない我々、人々に現実を見せてくれる。
それが、私たちの心の純粋な部分を打ってくるのかもしれない。
先入観や偏見、エゴが入らない。
国籍の違いなど、忘れてしまっている。
その子供たち、本人の気持ちを理解しようとしたり、
家族の心境を理解しようとしていたり、どちらに感情移入するかは、人それぞれ。
監督は、自身の子どもを二人とも難病で亡くしている。
自身の子どもが教えてくれたことを、映画を通して人々と分かち合いたいと思ったのかなと感じた。
映画を見終わったあと、その後の彼らはどうなったのか、気掛かりとなった。
ネットで調べたところ、中には半年後に寿命がきて亡くなった子もいたようだ。
腎臓移植の男の子は、twitterで成長して元気な姿がフォローされている。
手術が成功してよかった。