6月5日(月)】
天気は晴れ。
ブルゴスからの雷雨、どんよりした空が2日続いた後は、空気も空も透き通っている。
私より後に出発した、ヨガマットを貸してくれたベッドの上のフランス人男性。
"ブエン カミーノ"と挨拶した。
この後、一度見かけたのが最後だった。
鳥の声が聞こえる。
動画です。
Sambolで泊まったクラウディアと道の途中で会えた。
クラウディアから「もう最悪だったのよ」と話が始まった。
運悪くイビキの大きな初老の男性がいて、イビキが大きすぎて、みんな眠れなかったのと話してくれた。その男性の娘さんはとてもいい人だったのだけれど、なんせイビキは尋常じゃなかったそうだ。病的なイビキかもしれないので、ホテル泊をすべきじゃないかと、どういう神経してんだかと、信じられない、などなど。
クラウディアの話は、若干ネタ的なところもあり、面白くて笑えてしまう。
笑っても怒らないところをみると、笑わせてるのかもしれない。
私が泊まったアルベルゲは静かで昼寝もできたし、イビキについては運としかいいようがない。
空がきれいすぎる。
だんだん陽射しで着ているものが暑く感じる。
ズボンの下のインナーを脱いで、靴もサンダルに履き替えた。
クラウディアが、昨日スーパーで買ったカナッペに、ツナペーストを塗ったものを分けてくれた。
なるほど、小さなお店で売っていた乾燥カナッペの袋は、ペースト状のツナや、クリーム状のチーズを塗ったりして食べたら食事したという満足感がある。
今後は私もスーパーのツナ缶などを上手に利用しようと思った。
美しいブルーの蝶々。
小さいのが2匹飛んでいた。
私たちが歩く前方を、先導しているかのように飛び続けていた。
立ち止まり、そっと近づいてズームで写真を撮った。
まるでここへ来ることを祝福されているかのような気持ちになった。
廃墟になった教会を利用したアルベルゲがあった。
向かいにあるバルで休憩した。
この場所からまだ離れたくないという気分だった。
動画です。↓
また歩き出した。
Castrojerizという町に入った。
公営アルベルゲは町から一番奥に歩いたところへあった。
クラウディアから、ドイツ人の親子のロベルトとルイスからメッセージを受信し、お茶をしに行こうと言ってくれた。
4人で、バルの外に並べられたテーブルに座った。
みんなで記念撮影をした。
夜ご飯は近くのバルへクラウディアと2人で食べに行った。
せっかくなのでレモンビールを頼んだ。
ブルゴスで暑くて疲れた時に飲んだものがすごく美味しく感じてから、気に入っている。
ミートソースのパスタは、スペイン風のパスタと違って、日本でも食べるミートソースと似ていた。
メインは魚を選んだ。
デザートはミルクのプリンのようなものに、ハチミツをかけて食べる。
大好きなハチミツをたっぷりかけた。
スペインはハチミツも美味しい。
アルベルゲに戻り、消灯までは、クラウディアと2人でフランス語と日本語の会話のレッスンをお互いにした。
私が日本語の挨拶を教えて、クラウディアからフランス語の挨拶の発音を教えてもらう。
うまく「ボンジュール」が言えない。
クラウディアは語学教師じゃないから、息使いとか、どう説明すればいいかわからないそうだ。
見よう見まねで何度も2人で、ボン、ボン、ボン、
ジュー、ジュー、ジューと言ってるもんだから、おかしくなって吹き出してしまった。
ボン!という度に、もう笑ってしまってレッスンどころじゃなくなった。
こんなうるさい巡礼者は上のベッドの女の子も迷惑に違いない。
もう無理と諦めて、また気が向いたらフランス人に教えてもらうとにした。
【アルベルゲ】
・5ユーロ
当時の日記です。