スペイン巡礼:【Day 13】San Juan de Ortega → Burgos (27.4km)

【6月1日(木)】

 

天気は晴れ。

 

日中は暑いので、まだ暗いうちに歩き出した。

今日は大きな都市・ブルゴスを目指す。

イギリス人ペリグリーノ、66歳の女性と歩き出した。

何年か前にガンでご主人を亡くしたと言っていた。

おしゃべりしながら歩いていたらいつのまにか陽が昇り始めた。

 

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彼女は、ブルゴスで妹と合流して観光すると言っていた。

巡礼中に、恋人や家族が休暇を使ってカミーノの町に会いにきて、一緒に過す時間を持つことはよくあるようだ。

彼女には一緒にカミーノを歩いていた友人がいたが、友人はもともと足を痛めているところへ感染症によって片足が像のように太くなるまで腫れ上がり、病院を受診後、現在は徒歩ではなくバスで巡礼を続けているそうだ。

 

 

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 彼女はここへ来るまでに、前を歩いている知らない巡礼者の男性について歩いて行ったら、その男性は巡礼者ではなかったようで、道に迷ってしまい、数時間もロスしたそうだ。だから、なるべく1人では歩かない様にしていると言っていた。

それで今朝、アルベルゲの前で誰か出てくるのを待っていて、私がきたので、一緒に歩いていいかと聞いてきたのだった。

なんとなくこの女性は、方向音痴な私からみても、さらに危ない感じがした。

 

分かれ道があり、カミーノの矢印マークや道標がないときがある。

そのとき、今までの道の流れや、地図の方角的にも、右への道と思うのだが、彼女は私と違う左への道を選んだ。

アプリ「maps.me」でも確認し、右だろうと思った。

それを伝えても、彼女は「いえ、こっちだと思うわ」と自分の勘だけ頼りにしてどんどん歩いていく。

こういう意志の強さ、66歳の女性にしては、無鉄砲という感じがして、怖い。

ご自分の体力に自信があり、歩くの話すのも早い。強い感じ。

道に迷うから1人では歩かないけれど、歩く速度はマイペースを貫く人だった。

歩くのが遅い私には、一緒にいるだけで疲れてしまう。

 

私は彼女が左の道へ歩いて行くのを追いかけず、立ち止まり後ろを振り返った。

後ろから続々ときた巡礼者たちが、正しい方向を確認してくれて、私が選んだ道が合っていた。

 

彼女は、後からきた巡礼者の1人と歩き出してくれたので、私はホッとしてマイペースで歩き出せた。

 

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朝食のパンを買うためバルに寄った。

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珍しくカスタードクリームのパンが売っていた。

バゲットはあまり好きじゃないので、こういうパンが久々に嬉しくて美味しかった。

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途中、休憩しているKさんを見つけた。

Kさんは幼少の頃からご家族と登山に行くことが多かったとのこと。

彼女は上り坂を力強く歩いていく。

私のように、ハアハア言いながら下を向いてトボトボ歩くのとは大違いだった。

子供の頃からの山登りの経験って大きいのかなと思った。

 

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途中の町で、アルベルゲの前で出発の準備をしていた20代の日本人の女性Mさんに出会った。彼女は一日15kmの距離を歩くようにしているとのこと。

ブルゴスで会えたら一緒に食事でもしようと話し、Mさん、Kさん、私の3人でメールアドレスを交換した。

個人で歩いている日本人ペリグリーノに出会ったのは8人目。

 

 

しばらく歩くとバルをみつけたので、休憩することにした。

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スムージーがあるなんて嬉しい。Kさんはカフェオレとパンを食べた。

 

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韓国のCさんとも道で会い、3人で歩き出した。

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ブルゴスの中心地までが長かった。

途中で私の足が限界になってきた。

カフェで休憩する。

暑いし、足は痛くてヘトヘト。

オレンジジュースを飲み、15分ほど休んだ。

 

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ブルゴスの旧市街への入り口が見えた。

町中が活気があってワクワクしてきた。

 

 

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スペイン巡礼中やそれ以外で、町を歩いている人たちや観光客のカメラを見ているとほとんどが、NikonCanonSonyなど日本のメーカーばかりだった。

 

 

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大きな公営アルベルゲに到着した。定員数は150人もある。

1階から上の階まで、各階に二段ベッドが並び、シャワールームが設置されている。

キレイな内装で、窓も大きく明るくて清潔だった。

wi-fiはなく、キッチンがあったけれど、こういう大きな町ではみんな観光もかねて

外食している人が多かった。

 

ベッドを確保しシャワーを浴び、洗濯して、休憩する。

足の指が痛い。

ブルゴスで連泊することにした。

フロントでホステルを紹介してくれた。

 

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少し休んだ後、アルベルゲからすぐ近くにあるブルゴス大聖堂を外から眺めた。

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アルベルゲはwi-fiなしのため、バルで一休みしながらネットをした。

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旧市街の入り口にあるサンタマリア門。

中世の城壁にあった門のひとつ。
16世紀にスペイン王カルロス1世(神聖ローマ皇帝カール5世)を迎える凱旋門として改築。

聖母マリアや天使の像のほか、カルロス1世とレコンキスタの英雄的騎士エル・シッドの像がある。 

 

 

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私が持っているiPad miniセルラー版(SIMフリー)は、現地にあるお店でSIMカードを買えば、wi-fiがつながらなくても現地の通信会社の回線でネットに接続できるらしい。

巡礼中、大きな町ではVodafoneやOrangeという通信会社の窓口を見かけた。

アルベルゲではwi-fiがないところもあるので、せっかくだからSIMカードを買ってみようと思う。

 

Orangeという通信会社の店員さんの説明を聞くと、

「2ヶ月の期間、ネットに繋げることができて、1GBで20ユーロ」というプランがあった。

正直、安いのか高いのかわからないけれど、6月〜7月の2ヶ月間はスペインにいるのでこのプランにした。

 

会計をし、iPad miniSIMカードを挿入してもらい、

テキパキと処理をしてくれた女性の店員さんにも感謝して店を出た。

すぐに歩きながらネット接続ができるかトライする。

しかし何やらスペイン語でエラーが表示されて繋がらない。

しばらくしても、ネットに接続されないのでOrangeの店へ戻り、

同じ店員さんが店の前で立っていたので、

端末のエラー表示を見せて、なぜ繋がらないのか尋ねると、

「こちらでやった設定は完了してる。端末が壊れているのでは? スマホなどの販売店へ行ってみて」と言われた。

 

 

iPad miniは壊れてるわけないだろうと思いながら、

すぐ近くのスマホなどの端末を売っているお店のご主人に、

理由を話して設定を見てもらった。

アジア系のご主人は、スペイン語のエラー表示を英語表示に切り替えくれて、

なんで繋がらないのか見てくれた。

「カードが無効と表示されるので、おそらくSIMカードが認識されていない。

有効なSIMカードと違うのではないか?」という結論だった。

 

またOrangeのショップに戻って、接客してくれた店員さんに理由を説明しようとするが

別の来客の接客が長引いて、なかなか話ができなかった。

 

接客が終わり次第、店員さん二人掛かりで私のiPad miniの設定を確認してくれて、

ある設定が未完了ということが判明し、すぐに設定してくれた。

おかげで、その後は無事に通信会社の回線でネットを繋げることができた。

 

海外でのSIMカードの情報の記事など↓ 

旅先のネット〜1ヶ国滞在の場合と、1週間で複数国行く場合 | Ami-Go! -Travel and Lifestyle Blog from Japan

 

www.bmobile.ne.jp

 

 

夜はKさん、韓国のCさん、途中で香港のJさんと合流し、

ムール貝のチリソースがけ、

イカのガーリックソースがけなど食べ、Cさんが好きなワインをみんなで飲んだ。

 新鮮で美味しい料理だった。

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日本人のMさんは、私とKさんのメールアドレスに、今回の長い距離で疲れてしまい、食事には参加できなくてごめんなさいとメッセージを送ってくれた。

また巡礼の道で会えるかもと思ったが、結局、最後までMさんとは会えなかった。

 

韓国のCさんは仕事の為、ブルゴスで巡礼を終了し、帰国された。

次は奥様と一緒に歩きたいと話していた。

 

 

【アルベルゲ】

・5ユーロ