スペイン巡礼:【Day 30】Molinaseca → Cacabelos ( 23.5 km)
【6月18日(日)】
天気は晴れ。
6時に出発。
少しでも早く出発しないと、また日中の暑さで参ってしまう。
朝焼けを振り向きながら見て歩いた。
こういう空の色の変化を見届けたいのに、じっくり見ることがほとんどない。
なんだかものすごくもったいないことをしている気分になる。
明るくなると、何人かの巡礼者も見かけた。
ヴァレリーの後ろを歩く。
彼女はゆっくり歩くことができないという。
ゆっくり歩くと疲れてしまうから、
早歩きで一気に距離を稼ぐように歩く。
そして休憩をゆっくり取るタイプだった。
みんな自分の歩くペースを知り 、自分の体力と相談して、自分で決める。
自由に自分で決められる。
2時間ほど歩くと、Ponferradaという街に入った。
富士山にも登ったことがある彼女は、いろんなアウトドアの経験があり活動的。
真面目で繊細で優しい。
かわいいカフェを見つけ、休憩。
美味しいスイーツ(1ユーロ)に、カフェコンレチェ(1.5ユーロ)。
幸せすぎた。
教会の前でイベントの準備をしていた地元の人たち。
カフェでまた休憩。
予想もつかない巡礼の道。
いろんな景色、街角、曲がり角、方向があって、
一体自分が東西南北のどちらへ向かって歩いているかわからなくなる。
矢印のマークを確認しながら歩く。
くねくねと曲がったり、街中を抜けたり、大きなカーブの道を歩いたり、
360度変わる景色の中を歩いていると、
どっちがサンティアゴ大聖堂があるのかすらわからない。
突然出てくる街。
名前が面白い。Cacabelos。
ホテルから大きな音量の音楽が流れて、なんだか楽しそう。
お土産物屋さん。
中庭にはバンクーバーからの巡礼者、マリーがいた。
3人で休憩する。
お土産物やの店員さんが「巡礼者?」と聞いてきたので「Yes」と答えると、
無料のワインとキッシュをサービスしてくれた。
ライブが開催されていた。
暑くて、疲れているため、静かなところで過ごしたいから、人ごみから離れた。
ゆっくり気分転換できた。
アルベルゲを探しに歩き出した。
公営のアルベルゲを見つけた。
受付して、部屋を割り当てられた。
二人部屋の小さな個室が並んでいる。
教会の周りに後から作られたような、簡素で、屋根と壁の間は、筒抜け。
シャワーを浴びて、洗濯をした。
街の中心へ歩いて、夜ご飯。
ロシア風サラダ。
根菜や豆も入っててすごく美味しかった。
イカのフライ。
魚フライ。
デザートも美味しかった。
3人で部屋の前でくつろいで、軽くストレッチやヨガをした。
なかなか日の沈まない蒸し暑い夜。
風もなくて、寝苦しい夜になりそう。
23時頃までヴァレリーとおしゃべりした。
彼女は、今度は母親と一緒にカミーノを歩きたいと話した。
次は電車は使わず、全部歩きたいと言っていた。
【アルベルゲ】
・5ユーロ
当時の日記です。