スペイン巡礼:【Day 37】Melide → Arzua (14.2 km)
【6月25日(日)】
天気は曇りのち晴れ。
朝はアルベルゲと教会の前で朝市が出ていた。
新鮮なで元気な野菜。
大きなナス!
これから巡礼で歩かないといけないからなんにも買えません。
ビーツ。
これをスムージーにしたらさぞかし美味しいはず。
欲しい時には手に入らず、、、買えない時には、こんなに大きなビーツが目の前に。
あと、44km。
ミナさんは気になる教会を見つけて中へ。
今日はお互い違う街を目指す。
私はミナさんよりも遠くへ行くため、先に歩いて行くことにした。
曇り空から、晴天になり、のどかな街に入った。
Arzua(アルスーア)という街に到着。
治安が良さそうな、静かで品のある街。
私営アルベルゲの受付のおじさんは常に笑顔で接客して、テキパキしていた。
アルベルゲの評価がいいのも納得。
今日は歩く距離も少なくて、ほぼ一番乗りにアルベルゲに到着した。
学生の団体がいたが、別のエリアに固まっていたので、この部屋は静か。
シャワーを浴びて、洗濯をして、軽く食事をとったら、少しずつ巡礼者が泊まりにきだした。
アルベルゲのスタッフから
「ねえ、この荷物、どかせてくれる?このベッドは彼女が使うから」といわれたので、二段ベッドの下に置いていた自分の荷物をすぐ片付けた。
スタッフの横にいたのは、韓国からきた巡礼者のソーフィ。
同じ二段ベッドに、私が上、彼女が下を使うことになった。
初めて会った人とは自己紹介。
名前を伝えあい、彼女は疲れていたのかすぐにベッドに横になり眠った。
昼寝から起きた彼女が「もう晩御飯は食べた?」と話しかけてきた。
「中庭でパンとお菓子、缶詰などで軽く済ませたよ」と答えた。
彼女は、そうなんだねと微笑み、私は外へ散歩に出かけた。
街の中心の公園には地元の高齢者の憩いの場所になっている様子。
可愛いカフェを発見。
スイーツを購入して公園のベンチで食べた。
2種類のスイーツを1個ずつ購入。2個で2ユーロだった。
地元の高齢者などが公園でくつろいでて、こういう街って、素敵だなあと思う。
ここの人たちには当たり前の光景なんだろうけど、日本の都会では、公園でこんな風に自然に人が集まって、挨拶したり、おしゃべりしたりっていうのが意外とないなあと感じる。
スペインの人たちは、部屋にこもっているよりも、外に出るのが好きなのだろう。
巡礼を歩いていて思うのは、人がくつろげる街づくりがされているところ。
ベンチがあり、木陰があり、水飲み場があり、歩いていて疲れたら休めるポイントがある。
歩いていて飽きないし、町ごとに印象も変わったりする。
私の知っている都市部のある地域では、コンクリートだらけで、並木道もなく、車の通行、物流が優先、、、みたいな町がある。
そこでは自転車や、高齢者、子供を安心して歩かせたりできないと思う。
歩いていることが不適当な場所に思えるし、歩行者は肩身が狭い。
だけど、スペインの町を歩いていると、歩く人のための、住んでいる人のための町が確保されている。
いびきをかく人もおらず、その夜はいつものようにゆっくり眠れた。
【アルベルゲ】
・10ユーロ