スペイン巡礼:【Day 23】Calzada del Coto → Reliegos (26.4km)

【6月11日(日)】

 

天気は晴れ。

 

太陽が昇って10時半頃にはものすごく暑くなるので、

歩くのが遅く、暑さに弱い私は、

夜明け前、5時45分に出発した。

 

まだ夜明け前の暗い道では、黄色の矢印のサインが見つけられず、

結局、迷子になって、時間をロスすることがあったので、

前日のうちに、進むべき道をアルベルゲのスタッフに確認しておいた。

 

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事前に道を確認して、一本の道にそって歩けばいいのに、

道が二手に分かれるところがあったので、しばし迷った。

その道は、結局1つに合流するのだけど、こういうとき、ほんと、矢印をちゃんと

書いておいてほしいって思う。

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こんな朝焼けの、しーんとした時間に、

「ぎええええええ!」って遠くから何かの鳴き声が鳴り響いて、びっくりした。

山羊か羊か、子牛か、、、

そういう鳴き声を初めて聞くので、最初、人間の叫び声かと思い、心臓が縮まる思いがした。

何度も、鳴き声が響いた。

 

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歩き出して30分が経過した。

 

 

1人の老人が、石のベンチに座って靴ひもを結び直していた。

 

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アメリカ・シカゴからきたハワードさん。

私が今朝でてきたアルベルゲのアメリカ人のプレム(神父さんのように見えた)にちょっとだけ雰囲気というか、顔が似ている。

後になって気づくが、アルベルゲで出会ったその神父さんのようなプレムは、

サイキックリーディングという分野のひとでした。

サイキックリーディングって、ひとの心や何かが読めるというか、透視や予知能力があったりとか、要するに霊能力者とかでしょうか・・・

というか、プレムさんって、ふつうのおじいさんなんだけど、どこか透明感というか、きれいなオーラを発してそうな人だったので、神父さんっぽいという独断と偏見なのです。

プレムは、ヴィーガンのおじいさんなのですが、

「もう、ほんと、スペインって、肉、乳製品、小麦ばっかりだよ。」みたいにちょっと愚痴ってたところが、面白かった。

 

情熱の国、スペインですから、肉系、肉食系な感じです。

血の色のサラミが店内いっぱいに吊るされている肉屋、ウサギがそのままの形のお肉として陳列されている、さすがスペインって思ってしまいます。

今回の三ヶ月の旅で、訪れた地はすべて愛しい地になりました。 

 

 

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ハワードおじいさんは、父親の仕事の関係で、10代の頃、日本で過ごしたことがあると話していたと思う。(記憶が薄れつつある)

プレムもハワードおじいさんも、自分の年のこともあるし、膝の調子と相談しつつ、1日に15kmしか歩かないようなことを言っていた。

 

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 Bercianos del Caminoという町に入った。

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水汲み場があったので、ボトルに水を汲んだ。

 

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El Burgo Raneroという町へ入った。

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歩き出して、3時間が経過した。

13.4kmほど歩いた。

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 町の人たちは、この時間は誰も歩いていないみたい。

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このおじいさんもアメリカ人だった。

数回に分けて歩いていると言っていて、今年はブルゴスからスタートしたようだった。

あと数日したらアメリカに戻らなければならない為、どこまで歩くかまだ決めかねていると話していた。

ペットボトルに赤ワインを入れて、飲みながら歩いている。

クタクタに疲れているような感じだった。

確かに、この過酷な巡礼路は、ワインを飲みながら歩けるほど、易しくはない。

 

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 果てしなく続く一本の道の途中で、ちょっとした休憩所があった。

ここは通り過ぎた。

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しばらく歩いて、ベンチで靴を脱いでしばらく休憩した。

韓国の巡礼者たちも、何名か見かけた。

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イギリス人のハワードに5回目の再会。

最初は、巡礼路のNavarrete(5月27日)の宿で、ベッドの上にいた人。

お腹が空いたというので、アルベルゲ兼バルで一緒にランチをした。

 

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輪廻転生は信じるかという私の変な質問に対して、

輪廻転生はわからないけど、デジャヴはよく見ると話してくれた。

どういうデジャヴなのか聞いたら、

パリへ初めて行った時、パリへ既に来ていたというデジャヴを見たそうだ。

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ハワードは私営のアルベルゲに泊まることに決めたそうだ。

私は公営のアルベルゲがすぐ近くにあったので、見てから決めることにした。

公営のアルベルゲのオーナーは、人懐っこいおじさんで、明るい部屋だったので、そこへ泊まることにした。

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同じ部屋には、マドリッドから自転車で巡礼に来ているペネロペクルスみないな小柄で美人な母親と、金髪ロングヘアが可愛いバレリーナみたいな娘と、金髪カールが似合っている子役の俳優みたいな息子がいた。

 

さらに、韓国系アメリカ人のおばさん、韓国人の大学生がいた。

 

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キッチンで寛いでいたら、日本人のおじいさんが来られた。

これで個人で巡礼に来ている日本人に会ったのは、11人目。

北の道を、テント持参で歩いている方でした。

途中で道に迷い、迷いついでに、レオンへ向かうことにしたとのこと。

去年もスペイン巡礼を歩いたそうですが、去年は曇り空の日が多く、今年のようにこんなに暑い日はなかったそうです。

私もスペイン巡礼に来る前には、

色々な方のブログ等を読んで情報収集していたのですが、

数年前のブログに「寒い日が多くて半袖を着ることがなかった」と書かれていたこともあり、寒さ対策ばかり気にしてました。

 

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この公営アルベルゲのオーナー(写真の人↑)は、宿のゲストノートに、

「親切なおじさんでした!」て日本人巡礼者からも評判がよかった。

 

私が受付で日本人であることを伝えたらすぐに、

「日本人のSという96歳のおじいさんが昨日泊まってったよ。すごい年寄りだったよ。杖をついて、背中も曲がってたよ」と話してくれた。

いやいや、日本人のSさんは、70代なんだから、96歳じゃないってと伝えても、

「パスポートもみてるから、間違いないよ」と言う。

パスポートの年齢も見間違える陽気なスペインなおじちゃんでした。

 

 

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途中で出会った日本人の巡礼者の方は、どうしているかなあと思い出したりもしてました。

連絡先を交換した日本人巡礼者たちとは、

「今、この辺歩いているよ。」

「もしこの町でタイミング会えば会おう」などというようにやりとりしていました。

Facebookメッセンジャーも使ったりしました。

 

その中で、1人の日本人の方からベッドバグにやられたことがメールに書かれていました。

私が素通りした町のアルベルゲでベッドバグに当たったようでした。

「レオンのアルベルゲに着いた時、レセプションで止めら、君はベッドバグにやられているから、全ての持ち物を渡しなさいと言われ、バックパックから靴まで全て洗濯され、オマケに洗濯3回分と乾燥で24€もとられた」とのこと。

もうこれはたまたま運が悪かったとしかいえない気がします。

ベッドバグのことも、事前にブログなどを見て情報収集したり、ブログを書いている方へ直接メールで問い合わせたこともありました。

ベッドバグは、かゆいし、長引くし、アルベルゲからの対応も厳しいらしい。

巡礼へ出発前に、日本でアロマの虫除けスプレーも作ったので、持って行くつもりでした。

ですが、あまりにも荷物の重さから断念し、最低限の荷物に絞って行きました。

気をつけたことといえば、

アルベルゲに備え付けの毛布などは使わない、

風通しのよい明るい部屋のアルベルゲにすること、

清潔感のあるアルベルゲにすることなど、注意するようにはしていました。

それでも、こればっかりは防ぐのは難しいかもしれません。

でも私が出会ったほとんどの方は、ベッドバグに噛まれた人はいませんでした。

 【アルベルゲ】

・5ユーロ