スペイン巡礼:【Day 15】Burgos → Tardajos (9.9km)

【6月3日(土)】

 

天気は雨時々雷のち晴れ

 

ホステルで朝を迎えた。

アルベルゲと違って、チェックアウトまでゆっくりできる。

昨日の青空のブルゴスとは打って変わり、朝から雨。

晴れそうにない。

 

朝食を取るため、食堂へ行った。

オレンジジュースを飲み、小さなパンをトーストして食べた。

朝から白砂糖だらけのものは食べないようにした。

同じ部屋の巡礼者であるフランス人のクラウディアも食堂へきた。

 

 

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私は4月頃から鼻水が出て、鼻炎のような症状がたまに出ることを話すと、クラウディアが持ち歩いているターメリック粉をお湯で溶かして飲ませてくれた。

 

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オーガニックのターメリック粉は、免疫力を高める効果がある。

お湯に溶かしたターメリックを一気飲みした。

これを毎日4回飲むといいと教えてくれた。

 

朝9時半にホステルを出発した。

私はブルゴス大聖堂を通る正規のルートである巡礼道を歩くことにした。

クラウディアは去年も巡礼を途中まで歩いているので、近道を使うとのこと。

途中の道で会おうねと言って、それぞれ出発した。

 

 

どんよりした空。肌寒い。

2日間ブルゴスで観光気分を味わった為か、巡礼者へ戻る時には自分に気合いを入れるしかなさそうだ。

 

途中、スーパーがあったのでとりあえず寄った。

グルテンフリーの栄養バーを買ってみた。 

味は普通でした。

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ターメリックパウダーを見つけたので購入。

クラウディアに教えてもらったように、自分でもお湯に溶かして飲み続けてみよう。

スペイン語ターメリックは、 Cúrcuma。

 

 

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町のパン屋さんを発見。

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欲しいパンが見つからず、何も買わずに店を出た。

 

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降ったり止んだりの雨がしばらく続いた。

疲れたのでベンチのある公園で休憩した。

他に二組ほど巡礼者も休憩していた。

 

座ってお菓子を食べていると、雨雲が広がってきた。

周りの背の高い木々が、強まる風にざわざわと揺れ始めた。

 

遠くからゴロゴロゴロ〜とカミナリが唸る音がしてきた。

また、、、いや〜な雷だ。

脱いでいたポンチョをまたザックから取り出し、足元にはゲーターをセットした。

くるぞ〜・・・また激しい雷が。

心の準備をする。

一週間前は、早朝の真っ暗な闇で1人、雷に耐えた。

今回は昼間だし、他にも巡礼者がいるから大丈夫だろう。

近くのベンチで休憩していた巡礼者も雨具を装着しはじめていた。

 

どんどん雷の音が大きくなり、風も吹いてきたので、私も急いで歩き出す。

もう次の町のアルベルゲで泊まろうと決めた。

歩き出すと、道はすぐに何もない草原のような道になった。

またこのパターンか、、、と思いながら、

道の両側には木も建物もない道を、ひたすら下を向いて歩く。

 

ピカ!っと光った後に、

ゴロゴロバキバキバキーー!!っと空が裂けるような轟音。

 

後方から自転車の巡礼者2人が猛スピードで私の横を抜かして走り去って行った。

後ろには二人組の巡礼者もいる。

この雷が落ちたら終わりだなあと一瞬頭によぎったが

大丈夫、大丈夫と思うようにして足早に歩いた。

 

道は右前方に曲がり、道路の高架下を抜けるようになっていた。

とにかく高架下の下まで行って休もうと思った。

 

高架下では4人くらいの巡礼者が雨宿りしていた。

私も高架下へ入り、オーストラリアからの二人組の男女の自転車の巡礼者と目が合い、

"雷、怖い"と伝えた。

女性の方が笑顔で「ここは大丈夫よ。」と言ってくれた。

 

後から二人組の巡礼者も高架下へ到着し、ドイツからの巡礼者の男性もきた。

みんなこの大雨と雷が静まるまでしばらく待った。

オーストラリアの女性がつとめて明るく笑顔で皆に話してくれていたので救われた。

私の怯えた心は癒された。

こういうさりげない優しさにただただ心の中で感謝した。

 

しばらく皆でトンネルのような高架下で立ったまま時間を過ごしていると、

ブルゴスで一緒にサンダルを買いに行ったアメリカ人のBさんが大雨の中、

颯爽と歩いて来た。

「Bさん!」と声をかけると、

笑顔で手を振ってくれて、お互いハイタッチした。

彼は清々しい表情でそのままのペースで歩いて行った。

ポンチョというより、薄いカッパのようなものをはおって、半袖のまま歩くBさん。

Bさんとはこれ以降会うことはなかった。

雨だろうが、雷だろうが、彼にとってはなんてことないようだった。

 

 

ようやく空が少し明るくなり、雨が小ぶりになってきたので歩き出した。

高架下でのみんなの優しさに触れ、Bさんの姿から勇気をもらえた。

 

 

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町の手前で、クラウディアと合流できた。 

2人で歩き出した。

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 バルを見つけて休憩することにした。

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クラウディアは、フライドポテトのようなものを食べていた。

私はバルで初めてみるスイーツが美味しそうだったのでトライ。

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リンゴのタルトみたいなものと、揚げた生地の中に生クリーム。

どちらも美味しかった。

 

町に入ってすぐ目に入った私営のアルベルゲに泊まることにした。

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清潔なアルベルゲ。

同室には、オーストラリアの女性1人、イギリスからの二人組の女性がいて、自己紹介しあった。

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アルベルゲのシャワーは、シンプルな個室シャワー。

石けんを置く棚や、荷物を引っ掛けるフックなどがないことが多かった。

大きめのS字フックがあれば、扉に引っ掛けてスーパーの袋に荷物や貴重品を入れておけるが、今回の旅ではS字フックを持って来なかったので何度か不便な思いをした。

巡礼宿には鍵付きのロッカー等はないことがほとんど。

貴重品管理は自己責任。

 

 

 

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巡礼者も少なく、ゆっくりと熱いシャワーを浴びることができて、気分もすっきりした。

アルベルゲの中庭でクラウディアとヨガをした。

まだ雨で芝生が濡れていたが、しっかり身体を伸ばすことで、疲れも取れた。

 

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天気は回復し、青空になった。

町のスーパーを探しに散策した。

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小さなスーパーを見つけた。

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地元の子供たち。

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チョコアイスを食べてる子。

口の周りがすごいことになってるけれど、本人は気づいてないみたい。

 

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スーパーの女性店主に、バナナが欲しいと伝えたら、味見してごらんと私とクラウディアにバナナを一本ずつ食べさせてくれた。

 

クラウディアは、ツナのペーストの瓶詰め、カナッペ用の乾燥した薄切りパンの袋詰めなどを購入していた。

 

私はバナナ2本で0.56ユーロ。

 

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アルベルゲで提供しているペリグリーノメヌー(10ユーロ)を食べた。

宿のオーナーが1人で調理、スタッフの女の子がオーダーと配膳を1人でしていた。

お客が席についてもなかなかオーダーを取りに来られず忙しそうだった。

 

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前菜はミックスサラダかパスタの二択。

野菜不足なのについパスタを選んでしまう。

麺がやわらかくて食べやすい。消化によさそう。

お子様ランチに備え付けのケチャップ味のスパゲティを思い出す。

 

 

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以前、日本のテレビ番組でやっていた"ウナギの稚魚の似せたもの"がのっていた。

日本のすり身を作っている会社が、ヨーロッパで捕れなくなったウナギの稚魚をすり身で再現したもので、見た目も食感も好評ということだった。

メインの魚とソースも美味しかった。

 

 

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デザートはプリン。

 

 

相席になったイギリス人ペリグリーノ、67歳の女性。

華奢で小柄な女性だった。

学校の教師をしていたそうだ。

ギリシャに別荘があり、毎年ギリシャの別荘で過すが楽しみとのこと。

荷物も少なめを心がけていて旅慣れている女性だった。

 

 

 

【アルベルゲ】

・10ユーロ

 

当時の日記です。

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