スペイン巡礼:【Day 9】Navarrete → Nahera (16.4km)
【5月28日(日)】
天気は晴れのち曇り
巡礼を開始して、1週間以上が経過した。
(Naheraへ向けて出発)
スペインには50の県と17の自治州がある。
ドイツ人・ケリー(21歳)とは同じアルベルゲだった。
昨日、彼女が外で1人でウクレレを弾きながら透き通った声で歌っていたのを見かけた。
今朝、アルベルゲから出発するタイミングが同じだったので2人で歩き出した。
「昨日、歌っていたね。素晴らしい歌声」と伝えたら、
歌でみんながHappyになるのが嬉しいと言っていた。
日本でジャパノロジーを学んでいる友達がいて、その子から日本の話を聞くと、さらに日本に興味がでていつか日本に行きたいそうだ。
日本のコミック"ワンピース"が好き、日本語の歌も勉強中で、練習中のアンジェラ・アキの”拝啓”を少し歌ってくれた。
私が知らない邦楽、日本の漫画。
ドイツ人のケリーの方が詳しい。
韓国の若い二人組も宮崎駿のアニメや日本のコミックが好きと言っていた。
日本の漫画のどういうところが好きなの?って聞いたら、
「日本のものは、エモーショナルなの」って言っていた。
ぶどう畑
ラ・リオハ州は世界的にもワインのぶどうの産地で有名。
小さな州なのに500以上のワイナリーがあるらしい。
丘の上にある教会。その公園で一休みする。
なぜかマントラを歌いだしたギタリスト。
しばらく歩いていたら、またドイツ人のケリーと道で会った。
ケリー「巡礼する人は、何か悩みを抱えてるとか、理由があると思うのだけど、あなたはなぜCaminoを歩いてるの?」
私「確かに悩みはあった(ここでは省略)。でもいろいろ経験して今の私は幸せ。
悩みを手放すのもひとつの目的だったけど、今は幸せを感じながらCaminoを歩いている。あなたは?」
ケリー「私は学校の成績はよかったんだけど、ある時、試験を受けるのが怖くなり、自分の部屋の鍵を閉め閉じこもったの。
日本語で ”ひ き こ も り” っていうあれね。
私、ひきこもりだったの。
心を許せる友達はいたので少しずつオープンにできるようになったけど。」
その後もいろいろと2人で話した。
しばらく2人で休憩したあと、さ、歩き出そう。
その後、別の町で彼女を見かけたが、それ以降会うことはなかった。
Naheraの町へ入った。
曇り空。
前方に大きな岩山が見えてきた。
川沿いを歩いていたら公営アルベルゲにたどり着いた。
受付待ちで多くの巡礼者が芝生の上に座っていた。
ベッドを確保し、洗濯して外で干していたら、韓国からのペリグリーノのCさん(60代)と知り合った。日本語が話せる方でした。
スペインにきて初めてのパエリア。
足の疲れが残っていたので、ベッドで横になりNaheraの町は散策できなかった。
巡礼者も疲れている様子の人たちが多かった。
このアルベルゲで一週間振りに日本人のYさんと再会。
日本人の女性Kさんに出会ったと言っていた。
私の隣のベッドは、フランスのペリグリーノ・ベネレッタさん。
地元の写真などを見せてくれた。私も日本の写真を見せてお話した。
大人数のアルベルゲだったけど、みんな静かに過していたので熟睡できた。
【アルベルゲ】
・寄付制
当時の日記です。