スペイン巡礼:【Day 4】Pampelune → Uterga (17.7km)

【5月23日(火)】

 

天気は晴れ。

 

朝ご飯は食べずに7時過ぎに出発した。

お腹が空くまで歩き出す方が好きだった。

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初日のアルベルゲで会ったイタリア人親子とバッタリ会った。

歩いているところを写真に撮って欲しいと頼まれ、撮ってあげた。

近くの公園の池に可愛い鳥がいるよと案内してくれた。

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フィンランドからきたペリグリーノと挨拶した。

彼女とはブルゴスまで時々会うことがあった。

最初の印象は大人しくて元気がない彼女だったけど、最後にブルゴスで彼女を見た時は、日に焼けて、別人のように明るい表情になっていた。

 

ブルゴスに到着する前の途中の巡礼の道ばたでバッタリ彼女と会ったある日のこと、

彼女から「ねえ、あなたはホームシックにならないの?」と言われた。

「ホームシック? ならないよ。まだ巡礼は始まったばかりだし。3ヶ月後には帰国することが決まっているんだから今を楽しもうと思っている。」と答えた。

すると彼女は

「私は家に帰りたい!ここは私のいるべき場所じゃないの!早く帰りたい!」と

泣きそうな声を出して坂道を上って行った。

そんなことがあったけど、自然体で、取り繕うことのない彼女はどこか天真爛漫な感じもあり、1人でも平気そう。フィンランドからここまで1人で来ているんだから大丈夫なはずと思っていた。

ブルゴスで最後にみた彼女の横顔がとても幸せそうな満たされた表情だったので巡礼にきてよかったのだろう。 ブルゴスで巡礼が完了したので「やっと帰れる」って思っての達成感かもしれない。

 

美味しそうな焼きたてのパンの香りがした。

イタリア人親子に「またね」と告げてパン屋に入った。

それからイタリア人親子に一度も会うことはなかった。

 

 

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朝食に1ユーロのクロワッサンを 歩きながら食べ、リンゴもかじった。

 

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旧市街を抜けると、普通の住宅街の通りに出た。

前方に山が見える。あの山を越えることになるとは、、、 

 

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素晴らしい景色で思わず動画を撮った。


MVI 1336

 

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時々後ろを振り返る。パンプローナの街が遠くにかすんでいく。

 

 

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山道を上がって行く。

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遠くから見えていた風力発電の真下にある道を登って行く。

風車の羽がまわっている音が大きくなって聞こえてきた。

 

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標高780mのペルドン峠に到着した。

風が強い。

 

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オレンジジュースを飲んで少し休憩。ナッツとバナナも買って合計6ユーロ。

移動販売の食べものはちょっとお高め。

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来た道の反対側を見るとすぐ下りの道がある。

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地図の看板があった。

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現在地からは今日の宿があるUtergaが一番近いはず。

 

 

(地図では、Utergaに滞在した翌日のDay5のCirauquiという町もある。地図でみるとなだらかな上り坂。)

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下りの道は石が多くて危ない道だった。

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韓国からきた26歳の女性二人組とおしゃべりしながら歩いた。

この2人のことは初日のピレネー越えから見かけていた。

3週間の休暇で巡礼にきていて、途中でバスを利用しサンティアゴのゴールまで行くと話していた。日本の宮崎駿のアニメ映画や漫画が好きと言っていた。

日本のことはとても興味があるけれど、日本人を見かけても自分たちから声をかけることは人見知りだからなかなかできないって打ち明けてくれた。

可愛いくて明るい二人組だった。

彼女たちはさらに次の街を目指して歩いて行った。

また会えるだろうと思っていたけど、これが最後だった。

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石がゴロゴロした下りの道から平坦な道になり、一安心。

だけど、左の足の指に、違和感のある痛みが続いた。

とうとう自分の足の指に豆ができた。

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UTERGAという街。この街で泊まることにした。

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とても小さな町。

どのアルベルゲにしようか、様子見でバルの店内へ入った。

厨房が見え、美味しそうなケーキを焼いていたり、新鮮な野菜のサラダを提供しているので、ここの宿に決めた。

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同じ部屋に、初日のアルベルゲのキッチンで会話した香港からきた二人組と再会した。

隣のベッドには韓国からきた親子。

この二組の巡礼者たちとは、この後も何度か会うことがあった。

豆ができたことを話すと、香港からきた巡礼者の方が絆創膏をくれた。

シャワーを浴びて洗濯した後、散歩にでた。

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空が真っ青。日本とは違う空と光に、スペインにきてるという実感。

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今回宿泊したアルベルゲ。

 

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泊まったアルベルゲの向かいにあった別のアルベルゲ。

カメラとipad miniのタイマーで撮影してみた。

 

アルベルゲでのペリグリーノメヌー。12ユーロ。

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とても美味しかった。

こんなにたくさんの量を食べられるほどになっていった。

運動量が増え、身体がお肉を必要としている。

 

小さい街は落ち着く。

このころから、泊まるなら小さい街のアルベルゲがいいなあと思うようになった。

 

【アルベルゲ】

・10ユーロ

 

当時の日記です。

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